ラトビアのリガをサクッと紹介
エストニアについてまだ書いておきたいことはあるのですが、先に進まないと色々忘れるので次の国に行きます(笑)
エストニアのタリンからラトビアのリガには長距離バスを使って移動しました。
タリンのバスターミナルはトラムを使わないと行けないところにあるのでちょっと注意が必要。
買ったタリンカードというSuicaのような交通カード、バスターミナルでも返せて2€返ってくると聞いていたのですが、インフォメーションが開く時間とバスの出発時刻が一緒だったので返せませんでした。
残念。
仕方ないので記念に持って帰ることにします。
リガのバスターミナルは旧市街の端まで徒歩で10分くらいのところでした。
だから交通機関を使う必要なし。ちなみに旧市街も小さくまとまっているので特にバスに乗るようなこともありませんでした。
一言でバルト三国と言っても全然違うんだな、と思ったのはバスを降りた瞬間の空気。
タリンは北欧の風を感じましたが、リガは少しエスニックな雰囲気が混じっているように思いました。(私見)
街はそれなりに清潔なのですが、何故か良くも悪くも雑多な雰囲気があり、ただ私はそれが嫌いではなかったです。
綺麗なところしか撮って来なかったので分かりにくいかもしれませんが。
タリンは観光地巡るのにちょっと距離があるので歩くと疲れますが、リガはそれほど距離はないので楽。散策が楽しかったです^^
絶対行って欲しい、と思うのが聖ペテロ教会のタワー。
街が360度見られて本当に綺麗でした!
あとリガではあちこちの教会からオルガンの音が聞こえまして。
寄付だけでコンサート聞かせて貰ったり、入場料(1.5€)で練習しているところを見られたり、音楽好きなのでとても楽しかったです。
コンサートホールで聞くよりも荘厳で迫力があるように思えるのは空気が違うからなのでしょうか。
あと教会の方がホールより小さいので音響も良いですよね。
こういうのは現地でしか体験出来ないことなので、とても豊かな気持ちになります。
リガはタリンよりさらに少し物価が安くて、お惣菜量り売りの良いスーパーを見つけたんですよ。
なので外食はほとんどせず、ほぼそのスーパーで生活をしていました。
だいたいこれ一つで3ユーロくらい。
しかもたまたまそこだけかもしれませんが、結構ポーランド料理っぽいものが多くて、ついついそればっかり食べてしまったり。
リガも二泊しましたがとにかく暑くて、一日だけ耐えられずにビール飲みに行きました。
これ下さいって写真を撮ったのを見せたら、何か言われたのではいって答えたんですよね。
「ここで飲みますか?」的に聞かれたんだと解釈したんですよ。聞き取れなかったんですけど。
で、来たのがこれ。
「2杯ですけど良いですか?」って意味だったようです。
まあ、結局その2杯を飲み干した挙句、追加でミモザまで頼みました。
普通のピザのお店だったのですが、ミモザのオレンジがちゃんと搾ったオレンジでとても美味しかったです!
またリガに行ったらあのお店には行きたいなと思いました。
他にも博物館やフェリーターミナルやら見には行きましたが、ひとまず印象に残ったことだけ。
時間が出来た時に書けたら追加で書きたいと思います。
ここがまた、タリンともリガとも違っていて面白くて。
さらにトラカイというとても好きな場所を見つけたので大好きな国になりました。
現在地はハンブルク
書ける時に記事を書こうと思っても、旅行中はなかなか時間が取れませんね。
基本的にホステルにいるので、ホステルの設備や同室の人次第で、パソコンを広げる環境じゃなかったりすることもあって。
節約旅行なので仕方ないのですが、ちょっと気を遣うところがたまに疲れます。
さて、記事はエストニアのタリンで止まっておりますが。
エストニア→ラトビア→リトアニア→ポーランドを経て、現在はドイツにおります。
間もなくデンマークに渡り鳥ラインで移動する予定。
この渡り鳥ラインも今回の目的の一つなので楽しみです。
そしてオスロまでフェリーで往復して、スウェーデンを経て再びフィンランドを目指すのですが。
ふとスウェーデンにゴッドランド島という面白い場所があることを発見してしまったんですよね。
日程的にはまだ寄れるし、むしろ経由した方が帰り道になって良いかもしれないと思ったんです。
が、ここで一つ問題が。
コペンハーゲンからゴッドランド島に向かうフェリーがあるオスカルスハムンという街に向かう経路を確認したところ、一番確実なのが長距離バス。
しかもそれは一日一本しかなくて、真夜中に到着するみたいなんですよね。
02:00にバスターミナルに着いて私はどこへ行けば良いのか……。
時間潰せるような場所があるのならまだしも、バスターミナルがどこなのかさえ分からないので非常に不安です。
しかしせっかくの機会なのでゴッドランド島に行ってみたいなぁ。
体力的にかなり厳しい日程になるのですが頑張ってしまおうかな。
ということで、まだちょっと悩んでます。
エストニアのタリンで街歩き
出発前は何となくの位置と国名くらいしか知らなかったバルト三国。
この旅行ではバルト海をぐるっと回ろうと決めて時計回りするか反時計回りにするか迷ったのですが、スカンジナビア半島の方が観光の本命で時間をかけて決めたかったので、時計回りに移動することに決めました。
本当はロシアのサンクトペテルブルクにもう一度行きたかったのですが、家の事情でギリギリまで旅程が決まらなかったので、ビザの申請を迷っていたんですよね。
出発まで数日あったのですごく頑張ればビザ取れたのですが、その分お金がかかるので諦めました。
サンクトペテルブルクには余裕をもってもう一度行きたいものです。
そんな訳でバルト三国は私にとって、自分なりに調べてはみたもののあまり情報がなくて良く分からないのでとりあえず行ってみよう、という国でした。
海沿いにあるし何か面白いものもあるだろう~なんていう適当な感じです。
たまたま旧市街のお祭りに日程が被ってしまったせいで、街から離れたところにあるホステルを取ることになった私。
ちょっと不便ではあったのですが、見てくださいこの街並み。静かでとても素敵。
トラムの線路に緑が溢れていて何だかアニメの世界みたい~。
と思いながら散策していたらやっぱり、タリンは魔女の宅急便の舞台になっているのではないかと言われているところの一つのようです。
ヘルシンキから来るとまず嬉しくなるのが物価の違い!
スーパーで350mlのビールが3€くらいしてたのに、ここでは500mlが半額くらいです。
スーパーのお惣菜も半額までは行かなくても何割か安い感覚だったので、思わず初日に色々と買い込んでしまいました。
もうね、船の免税店で買ったビールって何なんだろうという値段。
それはちょっと悲しかったのですが、せっかくなのでお酒買い込んでホステルで飲みましたとも。
馴染みのある感じの味わいで、飲みやすかったです。
エストニアを含むバルト三国は、人が親切で安全だよ、とガイドブックやブログに書かれているのを見ましたが本当にその通りでした。
ホステルで同室だった女性たち、夜の10時ころから街に繰り出して行くのを見ましたし。
困っていたら助けてくれるし、荷物持ってトラムに乗ってたら席に座りなさいって声を掛けてくれたり、危険な感じが全くしなかったです。
何だか日本よりも安全なんじゃないかと思ってしまうほど。
バルト三国のことってあまり聞かないので、行かないと分からないものだなぁと思いました。
フラフラ歩いていたら教会でオルガンコンサートがあったので聞かせて貰ったり。
「タリンに来たならぜひ食べてみて!」とあちこちで紹介されていたKompressorでビールを飲みながらクレープを食べてみたり。
ちなみにこのKompressor、クレープと500mlのビール一杯でだいたい8~9€くらいです。
気に入って2回行ったのですが、もっといろんな種類を試してみたかったなぁ。
声を掛けて相席させて貰った地元の方にも「ここ美味しいのよ!」って言って貰いました。
ボリュームはあるので一人一つ食べようと思うとかなりお腹を減らしていかないときついです。
甘いものよりお酒が好きなのでつい2回とも甘くないクレープを頼んでしまったのですが、次に訪れることが出来たら甘いクレープも食べてみたいと思いました。
見ごたえのある観光名所がある、という雰囲気ではないのですが、タリンは仲の良い友達や家族と訪れて、街を眺めながらカフェでまったりお茶をしたくなるようなところでした。
ヘルシンキに比べて街並みはだいぶ素朴な感じですが、ほとんどの人が英語が喋れるようですし、街はとても清潔です。
街は綺麗なのに石畳ががたがただったりして、ちょっと歩き難いところもあるのですがそれにすら愛嬌を感じてしまいます(笑)
そんな感じでタリンを記事一つでまとめておりますが、もう一つだけ紹介したいところが。
次の記事ではタリンの海に関する博物館を紹介したいと思います。
船旅でヘルシンキからタリンへ
今回の北欧旅行、一つの大きな目的はたくさん船に乗ることだったりします。
実は前職が船関係で、次の仕事も船の仕事を選ぶつもり。なので北欧の船に興味津々なんですね。
お金はそれほど掛けられませんが、乗れば色々分かるのでとにかく乗ろう、という魂胆で旅先を選びました。
ヘルシンキからタリンに向かうフェリー会社を調べたところ、主に三つ。
VIKING LINE
TALLINK
ECKERO LINE(Oにウムラウトが入ります)
↑乗ったのにちゃんとした写真を残してませんでした。
で、ダイレクトフェリーで検索すれば良いよ、というサイトを見つけたのでその通りに検索をかけました。
が、何となく検索結果に納得出来なかったので、VIKING LINEとECKERO LINEぞれぞれのサイトで確認したところ、自分にとって都合の良い時間帯が安かったのがECKERO LINE。
直接購入したところ、客室予約なしで24€でした。
ダイレクトフェリーは日本語で探せる分、少し高い印象を受けました。
英語で予約できるなら自分で予約するのが一番です。
送られてきたQRコードをゲートに入る時と乗船前の二回かざすだけなので、スマホがあれば印刷する必要はありません。とても便利。
フェリーターミナルの入り口
そして中です
しかも市内からはトラムで一本。T6または7に乗ればフェリーターミナルに着きますよ。
ちなみにターミナル1はあまり使っていないようで、ECKERO LINEとTALLINKの船はターミナル2に入るようです。
VIKING LINEはスメオンリンナ島に行くフェリー乗り場の近くにターミナルがあったので、おそらくそちらだと思います。(追記しました)
実は以前、一回だけ別の航路でVIKING LINEの船に乗ったことがあるんですよね。
なのでたぶん大丈夫だろうと踏んで自分で予約をしてみました。
前は長めだったのできちんと客室を予約しましたが、今回はどうせ2時間なのでと思って客室の予約はなし。そうすると適当なベンチで待つことになります。
お店に入ってお酒でも飲むのが一番なのかもしれませんが、外の景色を見たいわけですよ。なので展望デッキで風に吹かれながらずっと景色を見ていました。
ちなみに航路を航行中、船は左舷対左舷で行き合うことが多いので、他の客船を見たいと思ったら断然左舷側をオススメします。
ただ出港の時、左舷で接岸していることが多いので、出港時は右舷の方が楽しめるかも。
私は職業病、どうしても岸壁側が気になってしまって、つい左舷に居座ってしまうのですが。当たらないで出港できるかなぁと気掛かりで……なんて言ったら、失礼ですね。
フィンランドとエストニアはシェンゲン協定を結んでいる間柄ですが、出港すると間もなく免税店がオープンします。
私、これを今回は狙っておりまして。
ヘルシンキでは高かったお酒が安く買えたりしないかな~なんて思ってちょっと買い込みました。そしてそれをデッキで飲んでおりました(笑)
あいにくのお天気でしたが、船で飲む酒は美味しい~。
ただ後で分かったことですが、タリンに向かう皆様すごく買い込んでいるのできっとお買い得に違いないと思ったのに、ビールはタリンのスーパーで買った方が安かったです。
何でみんなあんなに買ってたの……銘柄が違うから?
悔しい思いをしたビールはまだスーツケースの中。だってタリンで買った方が安かったんですもん。
お酒が高い国に着いてから飲んでやる、という気分にもなってるのですが、持ち歩くのが大変なのでそのうち飲むと思います(笑)
約二時間の船旅はあっという間に終了。
フェリーターミナルは観光の中心になる旧市街からそれほど遠くはなく、ただ重い荷物を持って歩くのはちょっと辛いかなという感じなので、お金に余裕があればタクシーを使っちゃったほうが楽だと思います。
私は今回、市街地から少し離れたホステルを予約したので15分ほど歩いたところにあるバス停からバスに乗って向かいました。
何故かその日のタリン市内、ホテルもホステルもすごく混んでいて。
そんなに人気なのかと思ったのですが、たまたまフェスティバルを開催していたんですよ。
なので離れたところにあるホステルもすごく混んでいました。
ヘルシンキ観光:アルヴァ・アアルトの私邸
ヘルシンキは本当に街並みが素敵で、頑張って観光しようと思わなくても楽しいです。
あちこちに公園があって、結構皆さんそこでランチをしていたりするので、私もスーパーで買ったものを公園で食べるというのが日課になっていました。
結局3泊いたのですが、1日だけ天気予報雨の日があって、空の色の違いにビックリ。
この時期のお日さまがいかに素晴らしいかよく分かります(笑)
街歩きばかり楽しんでいたら、あんまり観光らしい観光をしていなくて。
せっかくだから天気が悪い日に博物館でも行こうかな~と思って選んだのがアルヴァ・アアルトの私邸。
トラム4番に乗ってヘルシンキ中央駅から15分、さらにそこから10分ほど歩くと到着します。
ここが入り口。
ガイドツアー付きでないと見られないということで、私は15時の回に参加しました。
ハイシーズンは予約必須と言われてますが、私の回は5人しかいませんでした。ちなみに最大20名まで。
節約旅行なのにこの建物見るだけで20€か……と思いましたが、見て良かったと思います。
しかも天気が悪いから博物館かどこかと思ったのに、見学する頃にはすっかり天候も良くなっていました。
リビングとダイニング
二階
事務所のスペース
二階が家族それぞれの部屋になるのですが、窓が全て東側で、自然の力を最大に利用しているところがとても好きです。
そういうところまで考える建築家、あんまり多くないような気がするんですよね。
それに純粋に素敵だな、と思えるようなところが随所にあってこんな家に住みたいなと思いました。
オススメ:スオメンリンナ島のホステル
在職中はお金はあっても時間がない、という旅行をしていたのですが、退職してからすっかりそれが逆転して、時間はあるけどお金がない旅行をしています。
もちろんそれなりに蓄えてきましたので全くお金がない訳ではないのですが、せっかく時間があるので色々と節約しながら旅しています。
自分の中で一番大きく意識が変わったのはホテル、そして次に移動。
社会人の時にはホステルが安いことを知っていても、泊まろうなんて思いませんでしたもんね。
旅行は自分へのご褒美だったので、安いところを選んでいたものの必ずホテルに宿泊していました。
実は一回目の長期旅行の時にはまだホステルには慣れなくて、時々ホテルに泊まって息抜きをしていたのですが、ホステルにもだいぶ慣れてきたように思います。
と、前置きが長くなりましたが。
ヘルシンキの宿を探した時、直前だったこともあってなかなか良い宿が見付からなかったんですよ。
金額で制限かけるとさらに選択肢がない。という中で見つけたのが、スオメンリンナ島のホステル。
ホステル・スオメンリンナ
https://www.hostelhelsinki.fi/en
このスオメンリンナ島はヘルシンキからフェリーで15分ほどのところにある島です。
市営のフェリーならばデイパスで乗れると知ったこと、そしてそもそもスオメンリンナ島には観光で行きたかったことから泊まることにしました。
これが私にとっては大正解。
船が好きなので毎日フェリーでヘルシンキに行くのが楽しいし、島の船着場からは徒歩2分の好立地。
しかもその間にスーパーマーケットがあるというおまけ付き。
ドミトリーは一泊3000円ちょっとで、シャワー、トイレ、キッチンも申し分ありません。
もちろんホステルとして不便なところはありますが、島なのですごく静かで安全なんですよね。
帰りもヘルシンキから成田なので、またここに泊まろうと思いました!
スオメンリンナ島自体も自然豊かでとても綺麗な場所。
フォトジェニックだ~なんて思いながらバシバシ写真を撮って来ました。
半日もあれば全部巡れるのですが、半日で帰るのは勿体ない!
島のカフェやレストランは18時までには閉まってしまうのですが、スーパーは22時まで開いてます。
ホテルを出てすぐ観光したい、という人には向かないかもしれませんが、落ち着いた環境でしかも安く泊まれるのは非常に魅力的。
ホステルは若い人が多いのですが、ここは幅広い年代の方が滞在されている印象です。
一回目の長期旅行ではポーランドのクラクフで沈没しかけたのですが、スオメンリンナ島のホステルも沈没したくなる快適さ。
ヘルシンキの街自体、がつがつ観光しなくても楽しめる風景がたくさんあるので街歩きとかショップめぐりがとても楽しいです。
スオメンリンナ島を観光される際、ホステルの滞在とてもオススメです。
ただレセプションが開いている時間が短いので、閉まっている時には鍵の受け渡しは連絡してになってしまうので多少の英語が必要。
でもそれさえクリアできれば安く快適に過ごせるので、ヘルシンキ滞在の折にはぜひ検討してみて下さい^^
入国審査に引っかかっていた日本人
久し振りにブログを書こう、と思ったのは実は入国審査で驚くような人を見かけたからでした。
日本のパスポートはビザなしで旅行できるところが多くても、海外はあくまで日本ではないということを再認識したので記録として残しておこうと思います。
今回、私はJALの直行便で成田からヘルシンキに向かいました。
なので機内は比較的日本人の乗客が多く、CAさんもほぼ日本人なので日本にいるかのような快適さです。
ヘルシンキはトランジットでしか訪れたことがなかったので、初めての入国審査。
飛行機から降りた後、トイレに寄って、日本で買っておいたSIMが使えるかの確認をして、どうせ混んでいるだろうからとゆっくり向かうことにしたんですよ。
ALL PASSENGERの入国審査の列は時間差でもまだそれなりの長さ。
まあ、急ぐ旅でもないしゆっくり待っているか~と思っていたら、まさかの二つ前の男性が引っかかりました。
あ、この人ヤバいかもしれない、と思ったのはE-ticketを出してと言われたのに対して、日本語で説明を始めた時でしたね。
パニックを起こして、というよりも、日本語通じるだろう的な自信のようなものを感じて聞いているこっちの方が驚いてしまいました。
どうしようかと思っていたら、私の一つ前の方がその男性に助け舟を出してくれました。
もし私が彼の次だったら、私が助けることになっていただろうな。
それが嫌という訳ではないのですが、自分だったらどうしただろうと考えると頭を抱えたくなりそうなやりとりだったんです。
まずその男性、英語さえろくに喋れないくせに一人旅。
そして帰りのE-ticket不所持。
この時点で相手の心証は相当悪くなりますよね。
どういう手続きで航空券を買ったのか知りませんが、ヘルシンキの空港で帰りの分は受け取ることになっていたと言っていました。
ならばその購入した領収書を見せろと言われたら「日本に置いてきました」と。
せめてメールに残っていないのかと言われていましたが、それすらもなかったそう。
目的と滞在期間と場所を聞かれた答えが、観光で三カ月、ホテルはまだ取ってません。
え……英語さえまともに出来ないのにホテル取っていないの?
しかも現地で誰かに会って色々教えて貰う訳でもなく、全て自分でやるつもりだったらしい。
三カ月って言ったら「ビザなしで滞在できるのは90日以下です」って審査官に怒られてました。
帰りの飛行機、言えば変えて貰えますよね、とか呑気に日本語で相談していましたが、そもそも入れるかこの時点でどうか危ういレベルですよ。
ちなみにほぼ全てのやりとりは、私の前に並ばれていた方が通訳して答えています。
簡単な質問にも答えられないレベルだったので、メモに滞在目的やら何やら書いて渡していましたが、それがどんなものだったかは分かりません。
その人が話している姿から、たぶんそれほど中身のあるものではないのだろうなと推測しました。
次に聞かれた質問が、お金はどれだけ持っているのか。
ビザなしで入って不法就労するのではないかという可能性、真っ先に疑われますもんね。
その答えがまあ、少し安めのヨーロッパ一週間旅行のツアー代金くらいの金額でした。
最安値のツアー相当ではないですし、航空券代別ではあるのですごく少ない訳ではないですが、三カ月滞在するには十分ではないとしか思えない金額です。東南アジアで慎ましく生活するならまだしも、という感じ。
見せろと言われて財布から取り出したのはたぶん全額ではなくて、日本語で話してたので審査官は聞いていませんが、何と預入荷物の中に現金を分けて入れて置いたそうです。
はー、恐ろしい。
そして次に聞かれていたのがクレジットカード。
海外旅行ではビザとマスターが必須ですよね。(と言いつつ、気付いたらマスターカード解約しててビザだらけになっている私も人のこと言えませんが)
旅行前に作って来ました、と言って出したのがどうもキャッシュカードだったらしく。
クレジット機能がなかったようなんですよね。何を作ったんだ、と心の中でツッコミを入れたくなりましたが、ビザやマスターの表記はなかったらしく、審査官に突っ返されていました。
そして最後に聞かれたのが職業。
彼の答えは……無職!
そりゃあ三カ月も休みが取れる日本人なんていないので、転職のタイミングでしか長期では旅行出来ませんもんね。(私もです)
ただそれが審査官に通じるかどうかは別です。
特に不法就労疑われている時の無職回答はなかなかキツイ。
ここまで来て、困った審査官は誰か別の人を呼びました。
荷物のタグをよこせと言われて彼が渡すと、その荷物を引き取ってどうやら別室へご案内ということになってしまったようで、彼は姿を消しました。
その後すぐに入国審査が再開されて通り抜けてしまったので、彼のその後は知りませんがもしかすると強制送還されているかもしれません。
私、強制送還された方のブログを読んだことがあって、いくら目的がないような長期旅行でも「最大の滞在可能日数」を言ってはいけないと心に留めていました。
ブログを書かれた方は、それを言ってしまったがために強制送還になってしまったらしいんですよね。
しかも入国拒否による強制送還だと、確か行きと同じ航空会社が連れて帰らなければならないという決まりがあるらしく、航空会社からしても迷惑な乗客になってしまうらしく。(ここはブログで読んだ知識なので違ったらすみません)
下手したらもうその国には行けなくなったりするんじゃないかな、と想像します。
私は今回も一ヶ月に満たない期間ですが、入国審査官からは色々と聞かれました。
前にとんでもない人がいたので確認のためだったのかもしれませんが、他に行く国と滞在先ホテルはきっちり答えています。
しかし今思い返しても、あの方はたとえ無事に入国したとしても生活出来ないんじゃないかと思います。
言葉が通じないのにどうしていきなり一人で長期旅行に出ようなんて考えてしまったのか。
「私、英語はあんまり得意じゃなくて」って通訳してくれた人にはっきり言ってましたが、何で恥ずかしげもなく堂々と言っているんですか、と思わず心の中でツッコミをしたくなるくらい駄目な感じで。
予約はしてないけれどホテルは決めていると言ってましたが、そこまで辿り着けたかも謎。
慣れないうちはいきなり背伸びするのではなく、ツアーや慣れた人に連れて行って貰うのが正解だなとつくづく思いました。